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2012年10月04日

全館浄水を行いたいのですが

最近3件ほど、住宅の入り口へ浄水器を設置して入浴、洗濯など全ての水を浄水したいというご質問を頂きました。逆浸透膜浄水器を水道の給水メーターの直ぐ後に設置する事をお考えなのですが、逆浸透膜式の浄水器は水を造るスピードが非常にゆっくりなので、この様な使い方で使用するとなると工場プラント並の設備と巨大な貯水タンクを必要としますので、個人住宅への適応を考えると現実的ではありません。

市場には「家中丸ごと浄水器」や「セントラル浄水器」といったカテゴリーの浄水器で家の入り口から全量を浄水するタイプの浄水器が存在します、家のどの蛇口を捻っても浄水が出てくる訳ですから、入浴、洗濯、果てはシャワートイレまで浄水となるのですが...

これらのタイプの浄水器は基本的に活性炭が濾材の中心ですので、水道水中の遊離残留塩素除去が、この浄水器に出来る主な仕事となります。

活性炭はトリハロメタンなどの除去も可能ですが遊離残留塩素処理に比べて耐用期間が通常1/4程度となりますので、フィルター容量と交換頻度にもよりますがトリハロメタンなどまでの対応は難しいでしょう。塩素の刺激によって肌が荒れる方などには効果があると思いますが。

一方で塩素投入は殺菌効果を期待しての事ですので、衛生面から考えれば重要な要因です、胃ガンの原因菌と言われるピロリ菌感染者が50~60代以降の方に多いのは幼少期を井戸水などで過ごされた方が多いからだと言われています。

弊社ユーザー様でも家中丸ごと浄水器を使用していて、洗濯物が臭ってしまうので漂白剤を常にいれて洗濯されていたそうです、臭う原因は雑菌の繁殖ですから水道水の塩素を全て除去した場合はその弊害についても考慮する必要があります。

加湿器なども過熱タイプではなく超音波などで蒸気をだすタイプは雑菌繁殖の恐れがあるので塩素の入っている水道水の方が無難です、浄水を使用したい場合は過熱タイプの加湿器をお選び下さい。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2012年10月04日 08:42