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2014年10月13日

水素水の続き

逆浸透膜浄水器のユーザー様は基本的に水の安全性など、水についての関心が高い方が多いので、最近流行の水素水が気になる御様子で浄水器のメンテナンスにお伺いするとよくご質問されます。

私なりに水素水についての情報をまとめると、水素水は水素が多く溶存した水、水素水生成器はアルカリイオン整水器にとの結論に至ります。

アクアカルテックが浄水器の輸入販売を始めた2001年頃にはアルカリイオン整水器を還元水器という名前で売り始めていたと記憶しています。当時は活性水素が存在すると唱える人が居たのですが、水素が活性水素の状態で水中に留まる事は多くの研究者の方に否定され、活性水素ではなく、水素が多く溶けている水として水素水となったのでしょう。

水素水ならアルカリイオン整水器のアルカリ水側では水素が気泡として発生しますから、水素がたくさん溶けている水、水素水な訳です。

元々体内の活性酸素を除去する物質として活性水素を提唱して、両者がそれぞれ反応性に富んだ状態なのであたかも磁石のS極とN極の様に効率的に引き合い反応して無害な水分子になるという絵を描いていたのだと思います。

ところが水素が活性水素ではなくなると、論拠がまたまた怪しくなってしまうのですが、反応性に富んだ活性水素がpH2の強酸で、強烈な反応性を持つ胃液を経て腸に届いて吸収され、血液の中を駆けめぐるという事自体、相当の無理があるように見えます。

消化器官から人体へ何かを入れて効果を出すのは非常に難しいのです、例えば肺からなら、呼吸で吸い込んだ物質が直接血液に入ります、タバコのニコチンと同じですね。でも水素は可燃性ガスですから、気体の水素発生器とかは危険なのでしょうね。

脳梗塞起こしたラットに2%位の水素ガスを吸入させて、活性酸素を減少させる事によって脳梗塞の進行を抑止したという研究結果があるそうです、これは肺からの吸入によって血液に直接水素を送り込める訳ですが、注目すべきは血中の水素濃度が明確に確認出来る事です。

水素水を消化器官から体内へ吸収させ、細胞内へ運ぶ事が可能であれば、血中水素濃度の上昇などのデータが示されて当然と考えますが、水素水メーカーからそのようなデータは見た事がありません。この辺の説明は山形大学の天羽先生のホームページに詳しく記載されていますので、ご興味のある方は是非ご覧ください。

とかく悪者にされる活性酸素ですが、白血球などの免疫細胞が人体に侵入した細菌やウイルスを攻撃する武器として使われている事も判っています、自身の細胞を傷つけてしまうデメリットもありますが、人間が生きてゆく上で必要不可欠な物質です。

ウイルスや細菌の攻撃を受けた時に体温を上昇させて免疫力を高めている時は恐らく活性酸素も増えた状態にあるのでしょう、人体が酸素を消費したときに一定の割合で活性酸素も生まれます。毎日、少し息が上がって体温が上昇する位の運動を行う事は免疫力が活性して疾病に掛かりにくくなると言われています、これも活性酸素が増えている状態だと思います。

一方で運動すると活性酸素が増えるから、運動すら控えた方が良いと唱えている方もいました。

皆さんはどちらが健康に過ごせると思われますか。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2014年10月13日 12:29