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2011年07月22日

放射性セシウムと逆浸透膜浄水器

牛肉から国の暫定基準値を超える放射性物質が検出されました、それに伴いお客様からのご質問にも放射性セシウムは除去出来るのか?とのご質問も増えてきました。放射性セシウムは半減期が長く放っておいても消えてくれません。

逆浸透膜の分離メカニズムから考えれば水に溶けてイオンの形態となって電荷を持つ物質は概ね95%位の除去率となり、これはセシウムに限らず、ヨウ素、ストロンチウムについても同様です。日本の浄水場では高度浄水処理として活性炭濾過を採用している所も多く、大きな粒子の放射性物質が流出する可能性は低く、問題となるのは水に完全に溶けてイオンの状態となった放射性物質です。

イオンは原子1個とほぼ同じ大きさですから自然界では一番小さな形態となります。塩粒を放射性物質の大きな粒子とすれば水に溶けた塩がイオンとなった放射性物質です。

水に溶けた塩を回収する方法としてはイオン交換樹脂での吸着、蒸留、そして逆浸透膜での分離が考えられます。

「ヨウ素についての情報整理」天羽優子准教授(山形大学 理学部物質生命科学科)

それにしても日本の暫定基準値500ベクレル/kgと言うのは異常に高い基準と感じます。先日、見るとはなしにテレビを見ていたらNHKでチェルノブイリのその後を放送していてロシアの基準値は100ベクレルとなっていました。

日本で暫定基準値以下でした、との表示では私は選ぶことが出来ません、暫定基準値以下で何ベクレルであったのかが表示されて初めて、「私は食べても、子供には避けたい」「私も子供も食べられる」かが判断出来ます。

明確な情報を出さない事が風評被害を招いています、福島に近い産地の食材でも低い数値が確認されたものなら選択出来るのですから。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2011年07月22日 09:32