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2011年10月26日

水分子より小さい不純物もありますよね?②

不純物イオンに水分子が取り付く(水和する)事が不純物が完全に水に溶解した状態で、イオンは原子単体と同様の大きさですから、水分子より小さい物質もたくさんあるのです。

その不純物イオンに水分子が電気的な力で吸い付き、取り囲む事によって不純物イオンを大きくして、逆浸透膜の微細孔に入れなくしているというご説明をしました。

でも水分子と比較して相当な厚みを持つ逆浸透膜に開いた孔はトンネルの様になり、水分子と同等の直径だとすると摩擦抵抗が大きすぎて恐らく水分子は通過できません。

そうすると、少なくとも水分子数倍から数十倍の直径を持つトンネルと考えるのが妥当だと思います。

このトンネルに水分子が侵入するとトンネル内壁部分と水分子に働く分子間力と言う引力で水分子はトンネル内壁に沿ってまんべんなく貼り付きます。

トンネル断面の円にそって水分子がぐるりと貼り付けば、水分子の内側の直径がトンネルの有効直径となり、結果的に実際のトンネル内径より水分子が狭く=小さな孔にしてしまいます。

さらには水分子はトンネル内壁へ吸い寄せられるため、トンネル内径中心部では水分子の存在比率が下がります(空間に対して水分子の存在量が少なくなる=水分子量が薄くなる)、イオンは水分子と水和して水中に存在していますから、水分子が少ないところには存在しにくくなります。

この様に逆浸透膜浄水器の分離メカニズムは様々な要因が複雑に働き合っている事は間違いなさそうですが、余りに極小の世界ですので、その動きを実際に見て確認する事は出来ません。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2011年10月26日 08:54