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2012年02月16日

浄水器の性能データの見方、放射性物質

浄水器のメンテナンスにお伺いしたお客様からのお話です。

逆浸透膜浄水器のメンテナンスは基本的に年に1回ですので今時期お伺いしているお客様は3月11日の震災以降初めてお会いする方が殆どです、当時の状況を伝え合い、お互いの無事にホッとする地域の方もいらっしゃいます。

お客様のお友達が放射性物質が除去できると書かれていた外国製浄水器を購入したそうです。確かにその販売会社のホームページを見ると3月当時、放射性物質が除去できると記載されていました、但し放射性降下物ですが。

放射性降下物の意味するところは大気中に散った塵状の大きな粒子ですからこれは通常の浄水器でも除去できる大きさです。問題は水に溶けて小さくなった放射能を持ったイオンが除去出来るか否かなのです。

また最近では福島市の水道水を採水して行った実験結果を載せていますが、原水に含まれる放射性物質濃度が20ベクレル/kg前後と非常に低濃度の原水で試験を行っています。3月当時弊社が試験を行った船橋市の水道水でも70ベクレル以上/kgありましたからかなり低い値です。

記載されている検査結果書には計測機器の検出限界が10ベクレル/kg未満とありますから、浄水器で10ベクレル程度減らす事が出来れば検出限界以下、つまり「不検出」の結果となります。

もしそうであれば浄水器の仕事量としては10ベクレル/kg位の除去性能があれば充分この様な結果を得ることが出来る訳です。

また活性炭主体の浄水器へイオン交換樹脂を添加してあるタイプならば通水初期だけはイオン交換樹脂の働きによってイオン化した放射性物質を除去する事が出来ます。

但し樹脂表面への吸着量は限られていますし、放射性物質だけを選択的に吸着するのでは無く、不純物イオン全てを吸着しますからフィルター容量によっては2~300㍑で急激に効果を失うでしょう。不純物量が多く含まれる都心部の水道水ではより早く効果を失う事になります。

浄水器は毎日使用するものですから、年に1回のフィルター交換であれば、毎日最低10㍑×365日=3,650㍑を処理する能力が必要です、この辺をメーカーに良く確認して浄水器を選択されるのが宜しいでしょう。

この様に考察すると、なんだかな、というようなデータですが今まで安全な水を造ると声高に謳ってきた浄水器が放射性物質に対応出来ないとなれば、その存在意義を失ってしまうからです。

水中に溶けてイオン化した物質に対して効果を持つ浄水方式は逆浸透膜式、蒸留式、イオン交換式ですが、その中でイオン交換式はイオン交換樹脂への吸着ですから両面テープの様に吸着する部分が埋まってしまえば効力を失うので耐用期間が非常に短くなります。

残りの蒸留式は家庭用の機器だと2㍑の純水を造るのに4時間位を要し、エネルギーコストも非常に大きくなります。

逆浸透膜浄水器はエネルギーコストが小さく、不純物イオンをフィルターに溜め込まずに分離して連続的に排水として浄水器外へ排出しますので逆浸透膜フィルターは除去性能を長期間維持出来ます。

弊社ユーザー様の内、30%位の方は砒素や硝酸などに汚染された飲用不可の井戸水を逆浸透膜浄水器で浄水して生活しているお客様です。これは何も特別な仕様をした浄水器ではなく、確かな除去性能があれば水道水/地下水の区別をする必要は無いのです。

元々、その様な危険な井戸水から逃げて「水道水専用」と販売してきた浄水器に放射性物質どころか安全を語る資格もないのです。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2012年02月16日 09:06