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2012年09月26日

逆浸透膜浄水器には何本ものフィルターが②

逆浸透膜式の浄水器はメインフィルターとなる逆浸透膜フィルターを中心にして、必ず前後を挟む前処理フィルターと後処理フィルターが存在します。

逆浸透膜フィルターは水中では最小物質と言えるイオン化した元素まで95%以上の除去率で対応できますが、その微細な膜へ大きなゴミがゴツゴツと当たったり表面を塞いで目詰まりを起こせば逆浸透膜の除去能力や造水能力を低下させてしまいます。

それを抑制するため前処理フィルターには5~1ミクロン程度の大きな浮遊物をキャッチする繊維フィルターが装備されなければなりません。アンダーシンクタイプでは5ミクロンフィルターと1ミクロンフィルターの2本で段階的に大きな不純物をキャッチして逆浸透膜を保護します、一方でカウンタートップタイプではスペースの制約もあり、繊維フィルターは5ミクロン1本のみの構成が多くなります。

水道水であれば繊維フィルターは5ミクロン1本で充分ですが、地下水の場合は水質に依って5ミクロン、1ミクロンの2本構成が有効に働き、逆浸透膜を保護します。

もう1本の前処理フィルターである活性炭の役割は水道水の遊離残留塩素除去となります、遊離残留塩素は逆浸透膜を構成するポリアミド樹脂を少しずつ溶かしてしまいますので、活性炭で遊離残留塩素を除去してあげないと2~3ヶ月で逆浸透膜は使えなくなってしまいます。

浄水器の種類によっては繊維フィルターと活性炭フィルターを1本のフィルターに集約した複合フィルターで構成されている機種もあります、COWAY-ネオス浄水器などのネオセンスフィルターが複合フィルターとなっています。

逆浸透膜浄水器の中で逆浸透膜フィルターについては原水と浄水の電気抵抗を測る事で除去率が判りますので交換時期が明確なのですが、前処理フィルターについては使用頻度や水質により寿命が変わりますし、明確に何ヶ月とかの交換時期は判りません。 

一般家庭で1年に1回の交換は少し早めかもしれませんが、前処理フィルターの交換をしながら逆浸透膜フィルターの除去率、浄水器全体の動作状況を確認するのが逆浸透膜浄水器のメンテナンスです。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 2012年09月26日 08:49