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2015年05月29日

クラスターの小さい水!?

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「水のクラスターが小さくなる浄水器!」、水のクラスター、懐かしい言葉です。

水のクラスターについてご質問を頂きました。以下弊社スタッフとのメールやりとりです。

お客様
「クラスターの小さいお水で体内に入ってもクラスターがくっつかないので毛細血管まで入り込み体に良いという浄水器販売の営業の方が来ました。
純水との違いはなんでしょうか?本当に体に良いのでしょうか?
逆浸透膜浄水器の純水ではクラスターを小さくできないのでしょうか?お時間あるときアドバイスいただけたら幸いです。」

弊社スタッフ
「水のクラスターが小さくなる事は科学的にあり得ません。水分子は水素2個+酸素1個から構成されていて分子量は18です。
酸素分子の分子量32から比較しても非常に軽量で、もし水のクラスターが切り離されたままの状態の水があるとするなら、その軽さ故に簡単に蒸発してしまうでしょう。

水は一つの水分子が軽量でも水素結合という磁石の磁力の様な力でお互いが引き合い、クラスター集団を形成しています、100℃まで熱エネルギーを加えなければ沸騰しないのは、それだけ水素結合の力が強力だからです。もし水のクラスターが小さくなったまま、保たれている水が存在するとしたら沸点が100℃より下がらなければなりません。
その様な水は存在しませんから、浄水器でクラスターが小さくなる事は有りません。

ちなみに水分子のクラスターが分解されて水分子が単体で存在すると仮定して計算すると水の沸点はマイナス80℃位になるそうです。

10~15年位前に水のクラスター理論を謳う浄水器の関連業者が多くいましたが、当時も東京都や国民生活センターなど多くの機関からクラスター云々を謳う業者に騙されない様、注意喚起がなされました。時間が経ちほとぼりが冷めてきたので、また、という処でしょうか。

また、特許取得などについて、特許は物事の新規性を判断しているだけで事の真贋は判断しません。どこかの先生が書いたムック本なども真贋を判断する材料とはなりませんのでご注意下さい。」

お客様
「早速のご返信ありがとうございます。なるほど、大変勉強になりました。
この手の商売はネットワークビジネスに多く私の住んでいた地方には多いのですが、都内で聞くとは驚きました。騙されていた方も多くいらっしゃるのですね。気を付けます。」

弊社スタッフ
「いえいえ、都内でも非常に多かったのです、最近こそインターネットの普及で下火にはなっていますが、最近では水素水器など水素水関連商品が非常に注目を集めています。水素水器と言っても名前を変えただけでアルカリイオン整水器の様な商品ですから、TOTOやナショナルで5~6万円で販売しているモノが、30万円以上の販売価格は特殊な販売、ビジネスと思います。」

お客様
「しっかりとした考えで判断して身を守るしかないですね。」

弊社スタッフ
「水や浄水器が何か顕著な効果効能を持つ様な話をされたら、先ず嘘だと判断してかまわないと思います。薬の様に効果効能を持つ物は必ず効果と共に副作用を伴う物です。
これだけ大胆な効果効能を謳う浄水器関連商品や健康食品が溢れていて、副作用による健康被害が問題にならないと言うことは、毒にも薬にもならない程度の効果効能だからでしょう。
また何かご質問等ございましたら、何なりとお声掛け下さい。」

お客様
「ご返信ありがとうございます。
浄水器関連の嘘話は都内でも溢れているのですね、気を付けます。
今回の商品の特許も「水の処理方法」でとってるみたいで、クラスター云々でとってないようです。
どうもありがとうございました!」

水、浄水器等に疑問、ご質問等ございましたらお気軽にお寄せ下さい。

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投稿者 aqua : 2015年05月29日 15:46