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2016年04月02日

純水器は逆浸透膜浄水器?

地下水をご利用されている方が水質検査を行った処、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が水道水質基準値 10mg/㍑を超えて検出されました。

保健所の方に対処法を相談した処、「井戸を掘り直す」か「純水器」の二つの対処方を提案されたそうです。

硝酸は田畑への過剰施肥や畜産から出る屎尿など表土からの浸透汚染で検出される物質ですから現状の井戸深さより深く掘れば水質が改善する可能性はあります。

但し深く掘る事によって、ヒ素など別の有害物質が出ることもありますし、井戸を深く掘り替える事は費用も大きくリスクの有る対処法です。

お客様からご質問頂いたのは「純水器」は逆浸透膜式の浄水器の事なのか? です。
ストレートに逆浸透膜浄水器と伝える保健所の方の方が多いと思いますが、純水を造れる機器は逆浸透膜浄水器以外にもありますので、大きなくくりで「純水器」としているのでしょう。

逆浸透膜式浄水器以外で純水が造れる機器は蒸留水器とイオン交換樹脂浄水器となりますが、それぞれ短所があります。

蒸留水器は家庭用のものですと、4時間、水を沸かし続けて2㍑位の水しか造れませんので、エネルギーコストと造水速度の遅さが短所となります。

イオン交換樹脂浄水器はビーズの様な粒状の樹脂表面への吸着となりますので、大量の樹脂を用意しないと直ぐに除去性能が落ちてしまいます、これは硝酸だけを選択的に吸着する訳では無く、不純物イオン全てを吸着してしまうので、日本製の小さなカートリッジでは対応が難しいです。

逆浸透膜式の浄水器は造水時のエネルギーコストが非常に低く、分離膜方式で不純物の残った廃棄水を浄水器外へ捨て、フィルターに汚れを溜め込まない方式ですので3~5年と長期間除去性能を維持する事が出来ます。

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投稿者 aqua : 2016年04月02日 09:57