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2013年04月12日

浄水器 設置事例:ACRT-550MPS 八街市 M様

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飲食店を経営していらっしゃるM様はお冷や、給茶、スープなどへ逆浸透膜浄水器の純水をご利用になりたいというのが浄水器の導入動機です。

美味しい純水はもちろん、昨今の消費者ニーズである安全な水を自信を持ってお客様へ提供したいとのお話しでした。

今回は業務用厨房の流し台の下へコンパクトに納まっています、ACRT-550MPSは家庭用の浄水器ですから貯水量的に足りるかどうかが心配でしたが、最初からタンク容量を大きくして浄水器の回転が悪いと水質が悪くなるので、しばらくはやりくりしながら使ってみて、どうしても足りない時には浄水器の貯水タンクを増設しましょう、ご提案してあります。

貯水タンクを増設する事は非常に簡単ですので、最初から大きな貯水容量を確保するより、必要に応じて増やして行く方が間違いがないと思います。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 18:23 | コメント (0)

2013年04月08日

放射性物質が除去出来る浄水器かどうか?の簡単な見分け方③

放射性物質を除去したいのが理由で浄水器を導入されて、放射性物質について不安を強くお感じになっているのでしたら、TDSメーターで浄水器の除去率をチェックされる事をお勧めします。

TDSメーターによる除去率チェックは非常に簡単、短時間で行えます。コップに汲んだ水道水の不純物濃度(ppm)を計測、浄水器の浄水をコップに汲んで同じように計測、これだけです。

ペンシル型のTDSメーターの先をコップの水に浸けるだけで、水道水と浄水器の水のppm濃度比較が出来ます。

これで水道水よりppm濃度が下がらない浄水器は水道水に溶けた放射性物質を除去する力はありません。一方でppm濃度を下げられる浄水器は水に溶けてイオン化した極小の放射性物質も除去できる可能性があります。

ここ「除去できる可能性がある」と表現した理由をご説明させて頂きます、
放射性物質には実に多くの種類がありまして、原発事故で問題となったヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなどはその極一部に過ぎません。

一括りに放射性物質が除去できますと言ってしまうのは問題があります、問題となった物質に限定して述べたとしても、それぞれの放射性物質についての公信力を持ったデーターが殆ど存在しません。

通常のヨウ素、セシウムを超純水へ溶かして浄水器の除去性能試験を行えば、放射性ヨウ素、放射性セシウムと同様の結果が得られると推測出来ますが、放射性物質を使用した試験データーでは無い、と言われてしまえばそれまでです。

じゃあ汚染地域の湖沼で採水して試験を行ったたらどうかとなりますが、これも前に書きましたが、粒子の大きな放射性物質が混ざれば、それは精密濾過膜程度の浄水器でも除去出来てしまいますし、水道水に残留するイオン化した極小の放射性物質の除去とは全く条件が異なってしまう可能性があります。

また放射性物質の中には逆浸透膜や蒸留、イオン交換でも全く除去出来ない物質もあります、水素に中性子が入り込んだ三重水素とも呼ばれるトリチウム、これは自然界で酸素原子と化合して水分子そのものとなってしまうので除去する方法がありません。

放射性物質の除去についてはこの様な問題がありますので、簡単に「除去できます」とは言い難い訳です。

トリチウムは別として多くの元素は水に溶けてイオンとなり電荷を持ちます、これは放射性物質でも変わる事はありません。ならば、電荷を持つイオンの存在量によって計測値が変化するTDSメーターでは放射性物質イオンも含めて、水中のイオンの量を計測していますから、この数値を減少させられる浄水器は水に完全に溶けたイオン性の放射性物質をも除去できる可能性があるのです。

長文になってしまいましたが、情報をなるべく正確にお伝えしようとすると、多くの言葉が必要としてしまいます、短い言葉で簡単に白黒をハッキリさせられれば簡単なのですが。

今回このような長々とブログを書いてしまったのは、お客様のところで実際にあった事がきっかけになっています、弊社では浄水器の導入をご検討頂いているお客様へデモ機を無料貸出しています。

そのデモ機をお持ちした時に他メーカーのデモ用浄水器も一緒にお試しされていたのですが、その浄水器の営業マン曰く「放射性物質も除去できます」と説明されたそうです。早速、TDSメーターで計測したところ、水道水が88ppm、弊社デモ用浄水器の浄水が3ppm、「放射性物質も除去できます」と説明された浄水器は89ppm、測定誤差は当然ありますが、水道水から全く数値が下がっていません。

この浄水器はネット上では有名な外国製浄水器で浄水性能世界No1、NSF認証と宣伝されている商品です。これは詐欺ではないのでしょうか。

このお客様は理科系の方だったのでTDSメーターの数値の意味するところを直ぐにご理解頂く事が出来、弊社逆浸透膜式の浄水器をご購入頂いています。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 16:40 | コメント (0)

2013年04月04日

放射性物質が除去出来る浄水器かどうか?の簡単な見分け方②

逆浸透膜方式の浄水器もイオンが持つ電荷を利用して不純物イオンを分離除去しています。仕組みの詳細は「逆浸透膜の分離メカニズム」をご覧下さい。

蒸留式の浄水器は熱で水を蒸発させ水蒸気を集めて浄水を造ります、逆浸透膜浄水機と同様、純度の高い純水を造る事が出来ますが電気ヒーターで過熱する為、エネルギーコストが非常に高くなります。一般家庭用に出回っているタイプですと4時間掛けて2㍑の造水とか、かなり効率の面で問題があります、4時間の間中、水を沸騰させ続ける訳ですから電気代もかかります。

逆浸透膜方式による膜分離はエネルギーコストが低いのが利点です、造水速度が遅いとはいえ、家庭用ユニットで8㍑/時間位は純水を造れます。

最後にイオン交換式ですが、「イオン交換式の浄水器」と言っても逆浸透膜以上になじみのない言葉かもしれません。

イオン交換式、イオン交換樹脂は単体で浄水器の濾材として使われるケースは少なく、活性炭などに添加されたり、最終工程のフィルターとして浄水の出口に装備されたりします。

これも不純物イオンが持つ+又は-の電荷を利用して不純物イオンを吸着除去します。ビーズ状の樹脂を詰め込んだフィルターケースへ水を流し、水中の不純物イオンをビーズ状の樹脂表面へ吸着して陽イオンの換わりに水素イオン(H+)を、陰イオンの換わりに水酸基イオン(OH-)を放出します。

水素イオンと水酸基イオンは結合して水分子となりますので、浄水から不純物イオンが除去される訳です。イオン交換式の場合に問題となるのがフィルター寿命です、樹脂表面への吸着ですので、スキューバの酸素ボンベの様な特大サイズのフィルターならともかく、家庭用浄水器サイズのフィルターとなると、その処理水量は決して多くありません。

例を挙げますと、逆浸透膜浄水器でも、より純度の高い純水を得る為にイオン交換フィルターを最終工程に装備する事があります。コンパクトタイプのフィルターですが容量は360cc位あり、家庭用浄水器のフィルターとしてはまあまあの容量です。

このイオン交換フィルターの寿命はというと、不純物イオン量5ppmの時に1000㍑となります。逆浸透膜浄水器通過後の僅かに残った不純物イオンを除去するのなら1000㍑の寿命ですが、都市部の水道水での不純物量80~150ppm、仮に100ppmとすると、たったの50㍑しか使用出来なくなります。

地方の水が綺麗な地域なら水道水でも不純物量が30ppm以下の場所もありますので160㍑位使用出来ますが、1日10㍑使用すると考えれば半月毎にフィルター交換をする必要がありますので、一般家庭で使用するにはフィルターコストが大きすぎる様に思います。フィルター交換時期の判断は、やはりTDSメーターで除去率計測をして行うべきでしょう。

寿命の短いイオン交換樹脂ですが、浄水器のフィルターとしては時に便利に?問題のある?使われ方がされている様です。例えば活性炭フィルターへイオン交換樹脂を添加すればどうでしょう?活性炭では除去できない物質、放射性物質も除去できます、その効果が持続するのが非常に短くとも、フィルター通水開始後、数十㍑は高い除去性能を叩き出す可能性があります。

消費者の方にとっては定められたフィルター寿命の間、最初から最後まで同様の除去性能が持続する事を当然に信じて浄水器を使用するのですが、活性炭へイオン交換樹脂が添加された浄水器を使用されていれば期待通りにはなりません、酸素ボンベ大の特大な浄水器なら別ですが。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 17:00 | コメント (0)

2013年04月03日

放射性物質が除去出来る浄水器かどうか?の簡単な見分け方①

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浄水器で放射性物質が除去出来るのか否かについて、あちこちのQ&Aなどを見ても未だに要領を得ない不確かな回答を目にします、その辺が放射性物質を実際には殆ど除去できない浄水器が目くらましに使いながら消費者の方を欺く宣伝、販売を行っている原因になっている様に感じられるのです。

消費者の方が求めている情報は、水に溶解して浄水場では除去できない極小サイズのイオン化した放射性物質が除去できるかどうかが、真に知りたい情報なのであって、汚染地域の湖沼から採水した水に含まれる大きな塊状(大きなといっても微粒子ですが)の放射性物質が除去できたとか出来ないとかの話とはかなり乖離があります。

水に溶解してしまった放射性物質を除去できる可能性が有る浄水器なのか?全く除去できない浄水器なのか?について実は簡単な実験で確認する事が出来ます。

ここで除去できる「可能性がある」浄水器と書いたのには理由がありますので、それについては後ほどご説明します。

話を戻しますがTDSメーターで原水と浄水の不純物濃度を比較すれば、浄水器の性能は一目瞭然、浄水器の性能を判定する事が出来ます。

結論としては、浄水のTDSメーターの数値が原水より下がらない浄水器は、例えどんなデータを並べ立てようとも、水に溶解してイオン化した放射性物質を除去する能力が無いと言えます。

一方でTDSメーターの数値が下げられる浄水器は水に溶けてイオン化した極小の放射性物質を除去する事が可能です。

TDSメーターで何を計測しているのかというと、それは水の電気抵抗、電気の流れる量です。不純物の無い純水は電気抵抗が高く、殆ど電気を流しませんが、水に溶解した不純物が多くなると電気が流れる様になります。

水に溶けて小さくなった不純物はイオンとなり+または-の電荷を持って水中に溶けています、この不純物イオンが電気を流す仲立ちをする訳です、放射性物質となったセシウムやストロンチウムなども水に溶ければ当然イオンとなりますから一般的な不純物イオンと同様、TDSメーターにカウントされます。

放射性物質だけを計測している訳ではありませんが、放射性物質が溶けて水道水に含まれているとすれば当然、TDSメーターの数値に反映されますので、TDSメーターの数値が下げられない浄水器は水に溶けた放射性物質を除去する能力が無い訳です。

水に溶けきらない大きな粒子の放射性物質があるとしても、大きな粒子ならば浄水場で殆どが除去されるはずです。問題となるのは浄水場で分離除去出来ない、イオンまで溶解した極小サイズの放射性物質なのです。

TDSメーターは弊社販売価格でも¥5,250-、電池式で何回も測定出来ます、TDSメーターを利用する事により浄水器の除去性能をいつでも確認する事が出来る訳です。
浄水器にそれなりのコストを掛けるのであれば、TDSメーターの¥5,250-は決して高額では無いと思います。

TDSメーターの数値を下げられる程の除去性能を持った一般的な浄水方式は何かと言いますと、「逆浸透膜方式」「蒸留式」「イオン交換式」の3通りです。

アクアカルテック

投稿者 aqua : 19:44 | コメント (0)